【理由1】手抜き工事をしても、塗った直後には見分けがつかない。

外壁塗装のトラブルは、塗外壁塗装のトラブルは、塗ってしばらく経ってから発生します。

塗装の仕上がりだけしか考えず、必要以上に塗料を薄めて塗ったり、3回重ね塗りをするところを2回しか塗らなかったり、作業時間を縮めるために塗料が乾かないうちに次の塗料を塗ったりしても、時間が経たないと分からないのです。

たとえば15年以上もつといわれているフッ素樹脂塗料でも塗布量が少なければ10年ももたないのです。(塗料は、メーカーが指定したルール(塗布量や乾燥時間など)を守らないと、本来の性能を発揮できません。)

私たちプロの目から見ても、塗った直後には塗布量が守られているかどうかの判断は難しいのでお客様が見てもまったく見分けはつかないと思います。
7〜8年でチョーキング現象が発生したり、色が褪せてきたりして初めて気づいても時すでに遅しとなってしまします。

【理由2】なぜ手抜き工事が行われるのか

多くの場合は職人さんが意図して手抜き工事をしてるわけではありません。
塗料に対する知識不足、勉強不足が故に手抜き工事(不良施工)となってしまいます。
腕に自信がある職人さんは現場での経験から得た知識のみに頼って施工を行っていることが多く、専門職でありながら、専門的な勉強をしてない場合がほとんどです。

結果、不良施工につながってしまうことがあります。

だからと言って、手抜き工事が行われないように施工中ずっと職人さんの作業を監視するというのも現実的ではありません。

施工する会社がきちんと管理しているか、また施工する人の誠実さによって仕上がりや品質、耐用年数が大きく変わってきてしまうのです。

【理由3】無理な値引きによる施工不良。

同じ工事を頼むんだったら、できるだけ安いところに頼みたい。
お客様がそのように考えるのは当然のことですが、安さを求めすぎると工事品質まで悪くなってしまいます。
業者として売上は欲しい。
でも、安く受注すると利益が残らない。
手抜き工事をしてもすぐには分からない。
だとしたら…。
という状況に陥りがちなのです。

【理由4】住まいのメンテナンスは、塗装だけではない。

外壁塗装は、住まいをきれいに長持ちさせるためにするものです。
紫外線や風雨にさらされる住まいは、シーリングと呼ばれる外壁のつなぎ目を埋めるところが劣化したり、外壁そのものがひび割れてしまったりして、雨水が建物の内部に浸入することで傷みが加速されます。
きちんとした塗装を行う為には、まず劣化状況の診断が不可欠です。